ロータリーの歴史・概要

ロータリーの誕生とその成長

20世紀初頭のシカゴの街は、著しい社会経済の発展の陰で、商業道徳の欠如が目につくようになりました。

ちょうどそのころ、ここに事務所を構えていた青年弁護士ポール・ハリスは、この風潮に堪えかね、友人3人と語らって、お互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、という趣旨でロータリークラブという会合を考えました。
ロータリーとは集会を各自の事務所持ち回りで順番に開くことから名付けられたものです。

こうして1905年2月23日に、シカゴロータリークラブが誕生しました。

ロータリーのはじめの4人
左から
ガスターバスE.ローア
シルベスター・シール
ハイラムE.ショーレー
ポール・ハリス

シカゴロータリークラブ、はじめの4人

それからは志を同じくするクラブが、つぎつぎ各地に生まれ、国境を超えて、今では200以上の国と地域に広がり、クラブ数36,843、会員数1,199,580人(2022年3月23日RI公式発表)に達しています。

そして、これら世界中のクラブの連合体を国際ロータリーと称します。
このように、歴史的に見ても、ロータリーとは職業倫理に重んずる実業人、専門職業人の集まりなのです。その組織が地球の隅々にまで拡大するにつれて、ロータリーは世界に眼を開いて、幅広い奉仕活動を求められるようになり、現在は多方面にわたって多大の貢献をしています。
ロータリーについて詳しくお知りになりたい方は、下記の『ロータリーの原点に還る』をご覧ください。

ロータリーの原点に還る(日本語PDFファイル)

ロータリーの目的

ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理想を奨励し、これを育むことにある。具体的には次の各項を奨励することにある。

  1. 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること
  2. 職業上高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること
  3. ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において日々、奉仕の理念を実現すること
  4. 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること

四つのテスト

言行はこれらに照らしてから

真実かどうか
みんなに公平か
好意と友情を深めるか
みんなのためになるかどうか
ロータリーの活動

切迫した問題が山積みとなっているこの世界で、私たちは単なる傍観者ではなく、自ら行動する責任があると考えています。ロータリーは以下の分野に重点を置いて活動しています。

  • 平和の推進
  • 疫病との闘い
  • 水と衛生
  • 母子の健康
  • 教育の支援
  • 地元経済の成長
  • 環境の保護